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農機具コラム

農業機械の耐用年数について解説します

19240 4655 農業機械の耐用年数について解説します

農業機械(以下、農機具)の耐用年数は、平成20年度税制改正で種別を問わず一律7年に改正されました。とは言え、実際に農機具を使える年数は、種類や保存状況により異なり、一概に7年と言い切ることはできません。

 

本記事では農機具の法定耐用年数と寿命、耐用年数を迎えた農機具の処分方法について解説します。

 

国税庁は農機具の耐用年数を一律7年と定めている

国税庁は平成20年度税制改正で、農業機械(農業用設備)の法定耐用年数を一律7年に改正しました。[注1]

なお、改正前の法定耐用年数は下記の通りとなります。[注2]

 

  • トラクター:8年
  • 耕うん整地用機具:5年
  • 栽培管理用機具:5年
  • 防除用機具:5年
  • 自脱型コンバイン、刈取機など:5年
  • 普通型コンバイン、脱穀機など:8年

 

[注1]国税庁「耐用年数等の見直し(平成20年度税制改正)に関するQ&A

[注2]高島市 「主な減価償却資産の耐用年数表

 

このように、農機具により法定耐用年数にバラつきがあったものの、現在は種類を問わず全て7年に統一しています。そのため、確定申告で減価償却費を計算する際は、トラクターでもコンバインでも、全て7年間で経費計上すれば問題ないといえるでしょう。

 

農機具の寿命としての耐用年数は種類や稼働時間により異なる

法定耐用年数とは別に、農機具の寿命としての耐用年数は種類や使用状況、利用環境によって大きく異なります。特に、大型農機具では、年数で一概に耐用年数を判断するよりも、使用時間を目安とすると良いでしょう。下記が代表的な農機具の耐用時間です。

 

  • トラクター:1,000~2,200時間程度
  • コンバイン:1,000~1,200時間程度
  • 田植え機:500~600時間程度

 

また、小型農機具は製品サイクルが早く、新商品が次々に登場します。そのため、古い農機具を長く使うよりも、新しいものに買い換えるほうが作業の効率化に繋がると言えるでしょう。耐用年数の目安は下記の通りとなります。

 

  • 耕うん機・管理機:15年程度
  • 芝刈り機:10年程度
  • 散布機:10年程度
  • 収穫機:8年程度

 

耐用年数はあくまで目安として、新しいものが出たら買い替えも検討してみましょう。

 

農機具の耐用年数を伸ばすためには日々のメンテナンスが不可欠

大型農機具を長く使うためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。特に、トラクターの寿命に1,000時間近い偏りがあるのは、利用状況や使用環境も一因ですが、メンテナンスの有無が大きな原因です。おおよその耐用年数を把握したうえで、これから紹介する点検やメンテナンスを行い、農機具を長く快適に使いましょう。

 

農機具は使う前に動作確認をする

農機具を動かす前には、必ず動作確認をしましょう。駆動ベルトは外れていないか、油漏れはしていないかなど、使用前に確認することで、農機具の耐用年数を伸ばすだけでなく、農作業中の事故防止にも繋がります。動作確認は作業前の習慣にすることをおすすめします。

 

使用後は清掃と点検をする

農機具を使った後は、清掃と点検を行いましょう。泥や薬品が付いたままでは農機具が錆びてしまい、故障やトラブルの原因となります。また、洗浄だけでな、錆止めや給油・給脂、グリスアップなども定期的に行うと良いでしょう。日々メンテナンスをすることでお金のかかる大きな修理を予防するだけでなく、中古買取の価格アップにも繋がる可能性があります。

 

オイルは最低でも年に1回は交換する

トラクターなどオイル交換が必要な農機具は、最低でも年に1回は交換しましょう。他の部品は取り換えができますが、エンジンが壊れてしまうと修理のしようがありません。特に、劣化や汚れのあるオイルを使うと、エンジンが焼ききれてしまう原因となることもありますので注意しましょう。

 

耐用年数を迎えた農機具は破棄せずに中古買取を依頼するのがおすすめ

農機具が耐用年数や耐用時間を迎えて壊れていても、すぐに破棄せずに、まずは中古買取を検討しましょう。メーカーや機種などによっては、壊れていても買取対象となる場合があります。

 

自分で処分するとなると、廃棄費用も発生してしまいますが、中古買取では引き上げ手数料がかからず、状態が良ければお金になることもありますのでおすすめです。

 

ただし、状態が悪い、故障が激しい時は買取できないこともあります。そのため、農機具は耐用年数を迎えたら、壊れる前に売却し、買い替えを検討すると良いでしょう。

 

農機具は耐用年数を把握して壊れる前に買い取ってもらおう

農機具には法定耐用年数以外に、それぞれの機械ごとに寿命があります。そのため、耐用年数が近づいたら、早めに売却や買い替えを検討しましょう。保存状態が良く動く状態であれば、中古市場でも高額で買い取られる可能性が増すため、買い替え費用に充てることもできるでしょう。

 

中古農機具買取専門店ネクストでは、耐用年数を迎えた農機具や壊れた農機具も、全て無料で査定いたします。また、引き上げにかかる手数料は一切発生いたしません。他社では金額のつかないトラクターや古いコンバインをお持ちの方は、是非弊社までご相談ください。

 

こちらの記事の監修者

中古農機具買取専門店ネクスト

中古農機具買取専門店ネクスト 編集部

中古農機具買取専門店ネクストでは、トラクター・コンバイン・田植機などの農機具をはじめ、ユンボ・重機・各種パーツ類などの農機具買取を行っております。