農機具の処分方法はどんなものがあるの?
農機具は、基本的に農業のときにしか使わないものです。農業を引退したなどの理由で使わなくなり、処分の方法に困っている人は少なくないでしょう。一般ごみと同じように捨ててしまうこともできません。
そこで今回は、農機具の処分方法について解説します。「初めて農機具を処分するけど、方法がわからない」「コストを抑えて処分したい」という人は必見です。
農機具は粗大ごみとして回収されない
前提として、農機具は「粗大ごみ」として回収されないことを覚えておきましょう。
なぜなら、農機具は分解するのに専門知識が必要な「適正処理困難物」というカテゴリに分類されており、自治体では受け入れできないためです。これはコンバインなどの大きな機械だけではなく、小型の農機具にも当てはまります。
また、「粗大ごみの定義に当てはまらない」ことも挙げられます。
基本的に自治体が行う粗大ごみの回収は、家庭から出たごみが対象です。農業のように事業関連から出たごみは、自己処理が義務付けられています。
粗大ごみとして回収してもらえない農機具の主な処分方法は、以下の5つです。それぞれ、具体的に解説します。
1. 農機具店に引き取ってもらう
まずは農機具を購入した店舗に問い合わせて、引き取りに対応しているか確認しましょう。店舗によっては、引き取り料金を支払う代わりに処分まで請け負ってくれるところもあります。
費用や請け負える農機具の種類は、店舗によって異なります。問い合わせの際、あわせて確認しておくとよいでしょう。
2. 農機具専門の買取業者に買い取ってもらう
農機具の買取専門業者に査定・買取を依頼するのもひとつの手段です。店舗引き取りの場合、農機具を引き取ってもらうためにコストがかかりますが、買取なら売却によって利益が得られます。
査定では、農機具の使用頻度や製造年数、保存状態などが総合的にチェックされます。エリアによっては買取手数料がかかる業者もあるため、期待どおりの金額が受け取れるとは限りません。
3. スクラップ業者に解体・引き取りしてもらう
スクラップ業者とは金属系の廃棄物を専門に取り扱う業者のことを指します。農機具に対応している業者であれば、解体してくれるケースが多いです。
また、業者によっては引き取りまで行ってくれるところもあります。ただし、費用は当然かかります。業者や農機具の種類によっても、費用は異なるでしょう。自分で持ち込む手間も発生します。
4. 農機具専用のリサイクル業者に回収してもらう
もし買取もスクラップも難しい場合はリサイクル業者に問い合わせてみるとよいでしょう。使用頻度が少ない小型の農機具であれば、リサイクル業者に回収してもらえる可能性があります。業者によっては無償で回収してくれるかもしれません。
5. ネットオークション出品はデメリットが多い
農機具をネットオークションで売りに出しているケースは少なくありません。しかし、ネットオークションへの出品はデメリットが多く、リスクも大きい方法といえます。
農機具をネットオークションに出品し、販売・発送にいたるまでにはコストがかかってしまいます。なかでも発送までの農機具のメンテンンス費用、維持費、発送までの手配に関しては、経済的にも時間的にも大きなコストがかかってしまうでしょう。
また、値段設定によってはなかなか売れない可能性もあります。維持費は自己負担なので、本当に売れそうな農機具だけを出品したほうがよいでしょう。
農機具の処分方法としては買取がもっともお得
上述したように、農機具の処分は多岐にわたります。もっとも低コストで処分できる方法は、専門業者による買取でしょう。
もちろん、あまりにも農機具が古かったり、故障していたりする場合は値段が付かないこともあります。しかし、引き取りやリサイクル業者・スクラップ業者への処分依頼と比べると、コストが抑えられる点がメリットです。
業者によっては無料で査定しているところもあります。農機具の処分方法に迷ったときは、まずは買取を検討するとよいでしょう。
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