サブソイラーの特徴

サブソイラーは、土づくりの際に使われる農機具です。サブソイラーと似たものに、プラソイラーやプラウがありますが、サブソイラーはそれらと比べて土の上下移動をせずに心土破砕することができる点が、それらと差別化されている点です。下層の土を上層に持っていきたい場合には適しませんが、土の成分を変えずに水捌けや通気性を改善したい場合、サブソイラーが使われます。

ここでは、サブソイラーの特徴について簡単に説明していきます。

水捌けが悪い土壌は、作物を育てる上で様々な弊害をもたらします。根が腐ってしまったり作物の生育が悪くなったりと、その影響は小さいものではありません。そんな土壌環境を整え、作物がきちんと生育できるようにするのがサブソイラーです。

サブソイラーは、土中にシャンクというナイフのようなものを入れることで、土を上下移動させずに心土破砕させる農機具です。水捌けが悪かったり、下層に石が多いなど、土壌環境の問題を改善することができます。サブソイラーはトラクターの牽引力を利用して心土破砕をする農機具なので、深く耕起するにはある程度の大きさがあるトラクターを使う必要があります。

サブソイラーには、振動式のものと非振動式のものがあります。非振動式のものは上記のとおり、ある程度の大きさがあるトラクターで牽引しないとその効果を最大限出すことができません。それに対して振動式のサブソイラーは、トラクターのPTO軸動力でナイフを振動させることで、非振動式よりも牽引力が求められなくなります。そのため、固い土壌であったとしても比較的小さなトラクターで十分な心土破砕効果を得ることができます。

そんなサブソイラーですが、本来既に暗渠工事がされていることが前提となっています。しかし、当然暗渠が作られていない場合もあります。そのようなときには、サブソイラーに取り付けられるパーツを使用します。

もし暗渠工事がされていない土地でサブソイラーを使用する場合は、弾丸とよばれるアタッチメントを装着します。弾丸とは、ナイフの後方に取り付ける筒状のアタッチメントで、サブソイラーで心土破砕をしながら簡易的な暗渠を作ることができます。

また、サブソイラーの心土破砕の範囲を広げたいといった場合には、ウイングというアタッチメントを取り付けます。

サブソイラーを使用する前には、他の農機具と同様きちんと点検することが大切です。特に、ボルトやナット部分というのは思っている以上に使用している間に緩んでいることがあります。ボルトやナットが緩んだまま使用し続けると、思わぬアクシデントが起こる可能性もあるので、注意してください。また、その性質上特にナイフ部分は泥などが慢性的につく場所になるので、定期的な掃除やメンテナンスが大事になってきます。

 

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